カカオマスターToshi in エクアドル

2017年度2次隊、青年海外協力隊のコミュニティ開発隊員としてエクアドルに行きます。日記兼備忘録としてマイペースに綴っていきます。

●落とし物に対する文化の違いにイラついた

ちょっとイライラしたので久しぶりに投稿、写真はなし。

エクアドルの友達と二人でタクシーでパネシージョの丘というキト市街の景色が一望できる観光名所に移動し、タクシーを降りて10分後くらいに友達がiPhoneをタクシーに置き忘れてきたことに気づく。

とりあえず景色をのんびり眺めてる場合じゃない。

スマートフォン(特にiPhone)は高価で盗難が多いエクアドルではスマートフォンは失くしたら最後、拾った誰かが使うか、どっかに売り飛ばされて戻ってこないのではと覚悟していた。

 

急いで俺の電話で電話をかけてみると女が出た、タクシーの次の乗客で見つけて拾ったようだ。

 

おお、拾ってくれて電話に出た!奇跡!

 

友達が話していると15分後にかけてこいと言われたようだ。

そして15分後にかけてみると携帯電話は返すから70ドル払えと言われた。

 

まぁ勝手に売り飛ばさないで電話に出てくれたことはだいぶ評価に値するが、しかし、こちらとしてはそんな金額は払うつもりはないし、払っても感謝の気持ちで20ドルくらいが妥当だなとなった。

 

とりあえずショッピングモールで待ち合わせをすることになった。あらかじめ警察にも事情を説明し、同伴の準備をすすめ、もめたら登場してもらう段取りでいざ出陣!

 

ショッピングモールのフードコートに登場したのは外見を見て明らかに性格とガラの悪そうなデブの女とその娘、息子らしきやつ。嫌な予感が漂う…。性格の悪さがにじみ出すぎ。

 

さっそく返してもらう交渉が始まるがやはり70ドルを払えと言って全く聞かないので、俺があらかじめ待機していた警察を呼んで仲介を頼む。

 

スペイン語でまくしたててるので詳細はわからないが 

 

やはりこちらが「その携帯電話は私のものです、さっきタクシーの中に忘れてしまいましたので返してもらえますか」

 

と主張しても

 

向こうの主張は「これは私達が見つけて拾ったのだから私達のものだ、70ドル払わなければ返さない」といって譲らない。70ドルの根拠は不明。

 

横で見守って聞いてたけどあまりの向こうの頭の悪さとしょーもない言いがかりにあきれてイライラしてきたので「Estan locas?(頭おかしいんじゃないの?)」とここで謎の日本人の俺がぼそっと口を挟んでみる。

その言葉に反応した女が今度は俺に突っかかってくる。

これには俺もキレて

「お前の言うことは全く理解できない!!これはお前の携帯電話じゃない、俺の友達の物だ!!たまたま拾ったからって70ドル払えってそんな主張はありえない!!」と外国人用の派手なジェスチャースペイン語で反論してみる、サッカー選手が興奮して審判に抗議するイメージで顔を近づけて。日本語ならもっとうまく言えたんだけどなぁ(笑)

 

結局、ショッピングモールでの警察を交えた口論は目立つので当事者同士が警察に連行され20ドル払って一時間後友達は戻ってきた。ちなみに女は全く納得しておらず、ずっと不平不満を言って罵っていたようだ。警察からはこいつらは危険だからショッピングモールを出て他の場所に移動した方がいいと言われたので別の場所に移動してとりあえず一件落着。

 

日本であればまぁ普通に返してくれるか、感謝の気持ちで少し謝礼金を渡そうかという気持ちになるくらいだろう。謝礼金を渡そうとしても「そんなのいらないですよ」って断られる場合もよくあるだろう。

 

しかし、ここエクアドルでは拾った物は私の物、返してほしければ金を渡せと堂々と主張してくるのだ。(もちろん人にもよるが、今回のようなことがいい例)

 

日本は財布を無くしてもお金も抜かれずそのまま交番に届いてるケースがよくある奇跡の国なのかもしれない。こんな国は世界でもかなり珍しいということは知っている。

 

この女達も決してiPhoneを盗んだわけではないのだが、たまたま次にタクシーに乗って見つけたからってよくもそんな70ドルも要求できたもんだな、この思いやりのかけらもない考え方がすごい嫌。親があれだと子供もロクなやつに育たない、やはり教育は重要。

 

ちなみに俺は買ったばかりの一眼レフカメラを酔っぱらいすぎて新宿の地下通路で倒れてて失くし、3ヶ月間の間に財布を二回失くしたことがある。財布の一度目はコートのポケットに穴が開いていたという失態、二度目は酔っぱらいすぎて家にたどり着けず三軒茶屋の路上で寝てた、そしてたまたまその日は5万円以上は入ってた…。

 

結局その後発見されず、日本でも無事見つかったケースは俺にはないのだが…。

 

結論

    人は見かけで判断してはいけないが、だいたいは見かけで判断できるものだ。

    エクアドル自体は好きだが互いの思いやりのかけらもないこの文化、考え方は大嫌いだ。    (もちろん、思いやりのあるエクアドル人もいっぱいいる)